「次世代を育む」という観点から、最近気になることがあります。2022年の出生数が80万人を切ったということ。これは統計が始まった1899年以来最少の人数となっています。
第1次ベビーブームが1947年~49年。年間出生数約260万人が3年続いたそうです。次に第2次ベビーブームが1971年~74年。この年に生まれた人々は団塊ジュニア世代と言われ、年間出生数が約210万人でした。
ところが第3次ベビーブームは訪れませんでした。2016年に出生数は100万人を下回ります。
厚生労働省は「結婚や出産、子育ての希望実現を阻むさまざまな要因が複雑に絡み合っているとみられる。社会や経済の基盤が大きく変わる危機とも言え、関係省庁と連携しながら対策に取り組んでいきたい」と述べています。
経済的援助、仕事と子育ての両立支援のさらなる拡大など様々な施策が検討されて行くことでしょう。
では、私たちに何ができるのでしょうか?
多様化の時代、人生の選択肢が増えた今、当たり前に結婚し子どもを産み育てた時代は過去のものとなった気がします。第3次ベビーブームが到来しなかったように。
単に子どもが増えればよいのでしょうか? そうは思いません。
生まれてきた子どもたちが、次世代を担う人材として、愛情豊かに育まれて行くことが必要です。
「次世代を育む」ことは、最も大切な課題であり、最も価値のある自己実現の一つだと思うのです。
「子育て支援」を行うこと、「子育て支援に関わる人材」を育てること、など次世代を育む方法は色々あります。
NPO法人 次世代サポートは、かつてない少子化社会において「次世代を育む」ために、活動を続けてまいりたいと思います。(中舘慈子)
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