食わず嫌い
昔「食わず嫌い王」というテレビ番組がありました。
相手の食べっぷりを見て、嫌いな食べ物を当てるバラエティー番組ですが、視聴者もアレだろうか、コレだろうかと想像しながら楽しめる番組でした。
ただ当の本人の辛さを想像すると気の毒でしたが。
好き嫌いがあるのはなぜ?
アレルギーとは違って、食べ物の好き嫌いがあるのは不思議ですね。
小さい時の野菜嫌いや酸っぱいものが苦手なのには理由があると言われます。
野菜には苦味があり、苦味は毒に通じるので避ける、腐ると酸っぱくなるので、酸っぱいものを避ける、これは本能的だとか。
なるほど。
ほろ苦いものや酢の物など大人の味は、成長の途上で食べてみて美味しくて逆に病みつきになってしまうのだそうです。
しかし、大人になっても嫌いなものはあります。
あるベテラン保育士さんが「実はトマトが苦手」と打ち明けてくれた時は、それはなかなか子どもには言えない素敵な内緒話だと思いました。
しかし家族の場合は当然ばれてしまいます。
シイタケが嫌い、ナスが嫌いな男性は多いですね。みじん切りになっていてもはじき出すほど嫌いとは!
私はナスもシイタケも大好物ですが、青魚が苦手です。
好き嫌いの理由は?
嫌いな気持ちはわかるので、理由を探ってみました。
まず1つ目は見た目。魚は👀がちょっと、、、。でもそれは青魚とは限らないので決定打ではありません。シイタケ嫌い派は、きのこ全般が嫌いな人も多く、傘の裏のヒダと胞子が嫌いと言う人もいます。
2つ目は、匂い。これは青魚には決定的です。同様に、ナスやシイタケモあるのかもと理解できます。
3つ目は、味。いわしのつみれを食べるとオエッとなる経験から、わかります。でもナスはあまり味がない気がしますが。
4つ目は歯ごたえ。ナスとシイタケについてはフニャっとした歯ごたえが共通ではないかと、妙に納得。
日本語に、舌触りや歯触りとか、歯ごたえとか噛みごたえなど、口の中の感覚に関する言葉がやたらとたくさんあるのは、それだけ敏感だということでしょうね。
好き嫌いへの対応(栄養士さんのお話から)
子どもの食べ物の好き嫌いについて参考になる栄養士さんのお話を紹介します。そのポイントは3つ。 ①焦らず小学校入学までを目標にすること。
②食べる食べないは子どもが決める。親は「今日のうちの食事はこれですよ」と全部目の前に並べること。食べても食べなくても、見慣れていることが大事。
③眼の前で大人が美味しそうに食べること。ある日、一口食べてみようかなと思うかもしれない。そう言えば、昔嫌いだったピーマンがある日突然美味しそうに見えて、それから好物になりました。
いかがでしょうか。参考になりましたか?食事は、楽しく、美味しく、いただきましょう!
(小泉左江子)
コメント
好き嫌いのお話、楽しく読ませていただきました。見た目、匂い、味、食感、…なるほどと納得しました。私自身のことを思い出してみると、野菜は子どもの頃から薬味も含めて嫌いな物はありませんでしたが(むしろ大好きで大人が呆れるほどでした)、見た目にはこだわりがありました。虫が怖かったせいもあって、海老とかシャコは食べられませんでした。大人になってようやく海老は美味しい物と気がつき、クリア出来ましたが、小さい物を殻ごととなると今でもハードルは高いです。そういえば祖母は魚の目が怖いと、外食時には箸の袋を小さく切って貼り付けていました!
人によって好き嫌いの理由はいろいろだと思いますが、子どもたちと楽しく、美味しく、食事をいただくために、好き嫌いの対応、3つのポイントを大切にしていきたいと思いました。