冬牡丹 寒牡丹

四季折々の花

冬に咲く牡丹が見られる! というので上野の東照宮に行ってみました。

冬牡丹

初夏に咲くはずの牡丹が、暖かそうな藁の小さな家の中で咲いています。
実はこれは冬牡丹。
華やかに祝いたくてもお正月は、花の少ない時期。
そこで、お正月の縁起花として、品種改良を重ねて作られたのが冬牡丹なのだそうです。
こんなに色々な種類の花が・・・。
華やかさに目を奪われてしまいます。


過保護でもいい!

寒さに弱い花だから大切に藁に囲まれて育てられているのですね。
風邪をひきやすい弱い子どもがたくさん服を着せられているみたい。
冬になると扁桃腺が腫れて熱を出して学校を休みがちだった小学校時代を思い出しました。
喉にルゴールを塗るときの辛さ、水枕の不安定な揺らぎと音とゴムのにおい、うっとうしい喉の湿布、顔にかかる吸入器の蒸気の粒・・・
友達が持ってきてくれる給食のパン(・・・要らないのに・・・)、増えるばかりのプリント
早く学校に行きたいのに下がらない熱・・・
中学生になったら嘘のようにひかなくなった風邪。

過保護だと言われても、霜や雪から守られて、元気に育てばそれでいい!

寒牡丹

実は、「冬牡丹」とは別に「寒牡丹」という品種があることを知りました。
寒牡丹は、冬と春に花をつける品種で、葉っぱがほとんどなく、着花率も低くて地味な花が咲くそうです。
残念ながら寒牡丹は咲き終わったということで、花も葉もない茎が寒々と揺れているだけでした。
めったに会えない花なのですね。
(中舘慈子)

コメント

  1. Y.I より:

    寒い冬の時期になんて艶やかな花なのでしょうか。まさに「華」という字がぴったりの美しさです。過保護に育てられている姿も納得、なんだか可愛らしいお姫様のようです。
    寒牡丹という品種があることは知りませんでしたが、牡丹でありながら地味というその花にも会ってみたくなりました。そしてルゴール!懐かしい響きです。我が家にもありました。塗られるのは嫌でしたが、ルゴール液の匂いは何故か大好きでした(笑)

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